2021.09.08
紙製容器(紙器)にはどんな種類があるのか?
当社の取り扱う箱とは紙製容器(パッケージ)のことです。
紙製の箱(専門用語で「紙器(しき)」といいます)は大きく分けて3つの種類があります。
それぞれに長所・短所があり、使用目的によって使い分けをします。
以下3つの箱の種類の簡単なご説明をさせて頂きます。
①段ボール(製)箱
主に新聞・雑誌などの古紙を再生して作られた三層構造からなっている段ボールシートを使って製造される箱
緩衝性が高く、重たい物や割れやすい物等を輸送するのに適した箱
長所は、木や金属・プラスチックと比べて、軽くて丈夫で、コストも安く、物流輸送に適している
100%リサイクル材料で作られているので、使用した後の廃棄処理が楽
短所は箱の形状が限られており(一般的にはA式形式)、印刷などの美粧性が他の箱と比べると劣る事、三層構造の材質なので折りたたんだ状態でもかさばる事
箱の名称として、外装箱(がいそうばこ)・外函(そとばこ)とも呼ばれています。
②貼箱(はりばこ)
厚さ約1mm強のボール紙に薄い和紙などを貼って作られた、堅牢でしっかりとしていて高級感がある箱。
主に和菓子や工芸品等の贈答用箱に使われることが多い。
長所は、和紙等を貼り付けている為、触った手触りがよく、重厚感があって、高級感を与えることが出来る
100個以下の小ロットでも、初期製作費がかからずにオーダー製造が出来る。
短所は製造工程が多い為、大量生産しにくく、1個当たりの箱のコストは3種類の箱の中では最も高い
印刷した紙を貼って作る事は出来るが、デザインによっては製造上、印刷の位置がズレやすい
箱の形状バリエーションもある程度限定され、四角形以外は難しい。
③印刷紙器(いんさつしき)【当社社内製造】
主に厚さ約0.5mm位のボール紙に印刷が施された材料や、ボール紙同士や段ボールに貼り合わせた材質で製造し、箱の形状が最も多く、美粧性に優れ、最も流通されている商品の箱。
コンビニ等で売られているチョコレートやお菓子、食品からカメラなどの小型の電化製品、薬・化粧品・日用品等幅広い用途に使われていて、大量生産に適しており、ロットが増えれば箱の価格も安くなる。
長所は、印刷や表面加工、箔押し等で様々な加工表現が出来、形状や素材なども最もバリエーションが豊富に作れる箱。
折りたたんだ状態で納品出来る為、かさばらばいこと。
短所は、他の箱と比べると、丈夫さ・堅牢さには劣ること。
製造の初回時には、「木型(きがた)」や「印刷版」が必要となる為、イニシャルコスト(初回製作費)が箱の価格とは別途費用として発生する。